事業計画書について パート2
前回、事業計画書はだれのものかということをコラムに書きましたので、
今回も事業計画書について記載したいと思います。
リライブのプランニング&シミュレーションの授業では、
アドバンスクラスで、個々の事業プランを作成していきます。
この個々の受講生がつくる事業計画というのが、
非常にレベルが高いのです。(ちょっと手前味噌ですが・・・)
受講生みんなの苦労と努力の賜物です。
どれ位のレベルかと言いますと、
今まで、多くの開業希望の卒業生がこの授業で作成した
計画を基に融資の希望をしているのですが・・・
なんと、全ての卒業生が、
融資に関しては、希望金額を確保しているのです。
卒業生の多くは、日本政策金融公庫や、
信用保証協会の融資を希望しており、
これは、基本的に担保や保証人が不必要な制度ですので、
これまでの業界経験や事業プランが重要視されます。
リライブの卒業生の多くは研修以外の現場経験があまりない方が多いので、
この希望額を確保するというのは、融資を受ける際の難易度は非常に高いと認識しているのですが、
その中での良い結果が残せているのは、やはり、受講生の計画がかなり良いものだと自負しています。
私自身も、開業時は融資制度を活用したので、自分自身の思い出なども、指導をする際にはよぎります。
公私共にかなりの修羅場を踏んだ(つもり)の私でも、やはり融資の申請時にはかなり緊張しました。
その時も、かなりの密度の計画書を作成したのですが、
後で振り返るとものすごいスピードで説明していたようです。
もともと多少早口の私がものすごいというのですから、想像以上のスピードだと思います〔笑〕!
でも、もちろん、満額確保出来ましたよ!
という反省も踏まえて、アドバンスの授業では
何度か面談のシュミレーションを行っていますが、
融資直前の受講生や卒業生には、
実際の申請や融資の担当者の方との面談の前に
一度シュミレーションを行うことを薦めています。
直前に再度シュミレーションを行って、
質疑のイメージや経験があるのとないのとでは、
非常に違うものだと実感しています。
ということで、皆さんがすぐに取り組めるポイントを教えましょう!
その前に一つだけ皆さんに質問させてください!・・・・・
事業計画の中に、かならず【業種】という欄がありますが、
皆さんそこに何と記入しますか?
カフェの人であれば、【喫茶店、カフェ、飲食店】等が多いかもしれませんね!
パンの人であれば【パン屋、ベーカリー、パンの製造販売】
ケーキの人であれば【ケーキ店、菓子製造業や洋菓子製造、販売】
といった回答が、受講生からもかえってきます。
もちろん、この答えは間違えではありません。
そして、私自身も、
融資の担当者に直接聞いた訳でもないですし、聞いても教えてくれないと思います。
でも、飲食店のオーナーとしての視点で考えれば、
だれでも一緒になりがちな業種であり、具体性が見えず、ちょっと足りないな~と感じますね。
何がこれに足りないかというと・・・・
それは【キャッチコピーです。】
例えば、単に飲食店ではなく、【癒しの空間と、安心素材の自然派カフェ】
パン製造業ではなく、【手作り具材を使用した天然酵母のベーカリー】
そして、洋菓子の製造、販売ではなく【野菜を使ったオーガニックケーキ店】
等の特徴を入れることが大切ではないでしょうか?
事業計画で大切なことは、作り手の満足ではなく、
読み手がどう受け取るか?そして感じるか?ということだと思います。
そのことを踏まえ、自己のプランを見直して見るとよいかもしれませんね!
皆さんのそれぞれの計画がしっかり出来て、
そして、新たなビジネスがどんどん生み出されていく。これが日本の活性化にも繋がるはずです。
お互いにがんばりましょう!
それでは、 季節の変わり目です。皆さんも体に気をつけてくださいね!
やはり経営者は体が基本です。