パティスリー講師 藤田 伸吾先生 小麦粉の特徴について
フランスで小麦粉製品を食べると、いつも思うのが小麦粉同志の結束の脆さ。
これが歯切れの良さや心地よい歯触りとして楽しめます。
元々の噛む喜びを大切にするフランスと、カステラの様な柔らかくふわっとしやさしい食感を好む国民性的な要素や菓子文化の生い立ちの違いなどが小麦粉の粒子の粗さに現れたといえます。
シンプルなマドレーヌなどはとくに違いがわかりやすく、一瞬パサついたような感じを受けますが噛めば噛む程に小麦粉の旨みと歯切れの良さで「やっぱりフランスの小麦は旨いなー」って、ついつい笑顔ななっています!
小麦粉を混ぜる時、グルテンの事はよく言われますが粒子の大きさ(粗らさ)も意識すると違った楽しみや発見が見つかるかも知れませんよ。